3月11日のマーラー NHKの放送


大学のときにオーケストラでの打楽器演奏をしていたことを
きっかけに、新日フィルの定期会員を30年近く続けています。
最初は1人で行っていましたが、最近は家族で行くことがあります。
もっとも、金曜日のコンサートでは、多くの場合、
疲れていて、寝てしまうことがほとんどです。
去年の3月11日金曜日も、トリフォニーホールシリーズ第一夜の
ハーティング指揮マーラーの交響曲5番のチケットも持っていました。
マーラーの交響曲は、大学の時1番を演奏したことや、
打楽器が活躍すること、響きが面白いことから、
大変に好きな曲目です。
ただし、子供の塾の都合で、土曜日のコンサートに
チケットの振替をしていました。
その行く予定だったコンサートで、いつも舞台で見ていた人たちの
様々な思いが放送され、感動というか驚きました。
pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20120310-21-00495&pf=p
お客様がいらっしゃる以上、演奏を開くということも
一つの見識でしょう。
しかし、2011年3月11日、東北とは違うものの、
東京も混乱しました。
交通機関は動かず、私も、子供たちを
学校まで迎えに行かなくてはなりませんでした。
自宅も一部が壊れ、ものが散乱しました。
結果論としては、交通機関もない中で、
余震が続く中で、関係者の身を案じる中での
演奏会実施には、大きな無理があっと言えます。
その無理の中でぎりぎりの中で、素晴らしい演奏をした。
音楽の不思議さというべきでしょう。
音楽は、余裕があるときに行うことが多いものですが、
ぎりぎりの場合にも行われるのです。
音楽は、単なる楽しみとは異なるものなのでしょう。
6月21日、サントリーホールでの代替え演奏会を聞きました。
それも素晴らしい演奏でした。