有料老人ホームの紛争


有料老人ホームをめぐる紛争の
研修会に参加しているところです。
有料老人ホームでは、
入居一時金に関する紛争が多い
ようです。
入居に関する権利金として、数百万円
以上の金銭を納付して、短期で対処しても、
返還されない例があるようです。
権利金と言っても、介護が重度化したり、
認知症を発症したり、長期入院が必要になったり、
死亡したら、利用はできなくなります。
権利の例外がどこまで約定にあるかによって、
権利金として、不返還とすることが認められない
可能性もあるとの指摘がありました。
権利金と同じような意味のお金としては、
入居一時金の初期償却があります。
また、短期で退所した方の保護として、
いわゆる90日ルールがあります。
しかしながら、権利金という考え方は、
平成23年改正の老人福祉法26条6項で、
否定される予定だそうです。
他にも、介護事故や事業者の倒産、
利用料の値上げ等の
問題もあります。
高齢者の権利擁護と消費者の保護の
複合した問題です。
高齢者の権利関係を中心に考えると、
これからの生活をどう再建、維持するか、
を考えます。
消費者問題の立場からは、いかに、
被害回復するか、被害を防止するか
という視点が中心です。
いずれの視点からも、よく制度を
理解しなければならない問題です。