南相馬相談派遣弁護士募集のための説明会


南相馬派遣弁護士の説明会に行って来ました。
私は、神田育ちの日本橋住まいの弁護士のため、
東京を離れての事件は、ほとんどどありません。
現在は、横浜地裁で2件以外、すべて東京地裁本庁の事件です。
このため、震災被災者支援の活動は、あまり行なっていません。
ところが、今週の金土の10月21日と22日、
中野区鷺宮と江東区東雲の
東京に避難している人の法律相談担当となりました。
福島県から避難している人が多いので、
原発被害を原因とする損害賠償請求が
相談の中心のようです。
原発事故被害者が損害賠償請求する方法としては、
1 東京電力への東京電力での様式の請求
2 原子力損害紛争解決センターへの申立
3 訴訟
があります。
しかしながら、
1の基準である「中間指針」は、被害者に酷な基準のようです。
www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/houkoku/__icsFiles/afieldfile/2011/08/17/1309452_1_2.pdf
2は、申立がなされているものの結論が出ていない。
 
 
 
 仮に結論が出ても、東電が受け入れるか分からない。
3についても、事件の集積がない、
 
 
 
 
 
 訴訟で責任論から争われると、非常に困難になる。
という状況です。
結局のところ、金があるなら、
原子力損害紛争解決センターや裁判例が固まるまで待ってから、
損害紛争解決センターや裁判所を使うことが、
賠償額を高くする方法になるのではないかと思います。
また、慰謝料請求等には問題が残りますが、
東京電力に対する請求をして、
もらえるものはもらってから、
裁判例の動向を見守るという方法もありそうです。
原子力被害回復には、他にも多くの問題があるようです。
www.nichibenren.or.jp/activity/human/higashinihon_daishinsai.html#precautions