ストーカー等の被害


離婚等の相談を受ける場合、DVがある場合や
ストーカーのような被害がある場合があります。
高齢者に対する経済的虐待の事件でも、
いつ肉体的な虐待までエスカレートするかは分かりません。
離婚の代理、経済的虐待を受ける高齢者の後見申立の代理等を
実施した場合、ストーカー行為や肉体的虐待の恐れが、
いつ現実化するか、心配はつきません。
将来の危険性を確実に判断する方法はないからです。
弁護士は、物理的抵抗力は持っていないので、
ストーカー等では、まず、警察にガードをお願いするほか、
ありません。
ご依頼者には、法律相談後直ちに警察に相談に行くように
アドバイスすることは良くあります。
私の印象としては、警察は、相手方に連絡して警告することは、
多くの場合で、やってくれます。
普通の人にとっては、警察から、電話が来たといえば、恐れいるので、
それ以上、過激化することはありません。
実際、変なことしたら法的処置するぞという私から内容証明と、
警察への相談で、今まですべての事案は解決しています。
しかし、本当に突き抜けた人だったどうなのか、
本件は大丈夫か、悩みはつきません。
www.yomiuri.co.jp/national/news/20120305-OYT1T01112.htm
ストーカー殺人で3県警、連携不足を遺族に謝罪
 長崎県西海市のストーカー殺人事件について、千葉、長崎、三重の3県警は5日、検証結果を遺族に説明し、謝罪した。
 検証の結果、山下誠さん(58)が事件前、身を隠している三女(23)の知人らに脅迫メールが届いていることを3県警に伝えたものの、どの署も内容を確認していなかったことを認めた。
 警察庁は、暴力に発展する恐れのある男女のトラブルに関する全相談と110番について警察本部と署長が把握して指揮することなどを、全国の警察に通達で指示した。
 検証結果によると、山下さんは昨年11月21日、千葉県警習志野署と長崎県警西海署、三重県警桑名署に電話で相談。筒井郷太容疑者(27)(鑑定留置中)から三女の知人や姉に「必ず殺す」などの脅迫メールが届いていると伝えたのに、どの署も内容を確認しなかった。3県警は「内容を見れば切迫性があると判断できた」とした。
 三女が習志野市にマンションを借りながら西海市へ避難したため、習志野、西海両署が、「管内のことではない」と考え、ストーカー規制法を積極的に適用しなかったことも反省点とした。筒井容疑者は山下さんの妻(56)と母(77)を殺害する2日前に行方不明になったが、この情報を習志野署が西海署へ伝えなかったことも連携不足と指摘された。
 山下さんは、「3県警の間で連携、報告が全くできていなかった。二度と今回のような事件が起こらないことを切望します」との手記を公表した。

(2012年3月6日07時48分 読売新聞)